vol.2 キャリコン?技能士?どっちがいいの?

vol.2 キャリコン?技能士?どっちがいいの?

国家資格キャリアコンサルタントは知ってるけど、
2級キャリアコンサルティング技能士とか
1級キャリアコンサルティング技能士とかもあるよね?

2級、1級って付くくらいだから、
こっちの方がいいんじゃないの?

こんにちは、さすけ@CCtです。

キャリアコンサルタント、キャリアコンサルティング技能士、
一体、どちらがいいんでしょうね。

実際、受験生からも質問をされますので、
記事としてまとめておきたいと思います。

国家資格と技能検定の違いがあります

キャリアコンサルタントの資格を取ろうと思うんですが、キャリアコンサルタントとは別に、キャリアコンサルティング技能士がありますよね?2級とか1級とか。技能士の方が、熟練とか指導者レベルとあるので、技能士の方がよいと思ったんですが…

一体、何が違うのでしょうか?
私は、国家資格キャリアコンサルタントの資格と同時に、2級キャリアコンサルティング技能士の資格も持っています。
ホームページなどで調べてみると、
「国家資格キャリアコンサルタント」は標準レベルとあり、その上位資格として、熟練レベルキャリア・コンサルタントに位置づけられる「キャリアコンサルティング技能士」がある、と記載されていたりします。
上位資格なのであれば、技能士を受けたくなるのも当然ですよね。
しかし、明確に違いがありますので、きちんと理解しておきましょう。

キャリアコンサルタント=国家資格
キャリアコンサルタント技能士=国家検定

です。この違い、わかりますか?

国家資格は、国の法律に基づいて実施する試験のことで、個人の知識や技能が一定以上に達していることを行政が認定することで、当該の職業に就けたり、その利用を許可されるものです。
平たく言えば、その仕事に就くために絶対に取得してなければならないものです。

一方、国家検定は、職業能力開発促進法に基づき、労働者の技能を評価する国の技能検定制度のことを言います。国家検定と技能検定は同じ意味、同じことを指しています。
簡単に言えば、あなたはどのくらいの技能レベルですか?を問うのが検定になり、国家検定を持っていなければ、仕事に就けないというわけではなく、すでにその職業に就いていて、すでに働いている方の技能を判定するものとなります。

免許か?保証か?

国家資格である「キャリアコンサルタント」は、国のお墨付きで、キャリアコンサルティングを実施する上で必須となる「免許」です。(運転免許証と一緒です)

国家検定である「キャリアコンサルティング技能士」は、レベルを保証しているものなので、キャリアコンサルティングの仕事をする際に、絶対に必要であるものではありません。
しかし、レベルは高いですよ、というものです。
(これは、車の教習所である「仮免許」と一緒です。運転免許技能試験に合格し、技能検定を持っている人のことを「仮免許」取得者と言います)

上記の理屈からすると、キャリアコンサルティングおよびキャリアコンサルティング周辺に関わる仕事は、キャリアコンサルティングの免許である「国家資格キャリアコンサルタント」を取得していなければ、行なってはいけないということになります。

しかし、国家資格キャリアコンサルタントは「名称独占資格」であり、医師や弁護士のような「業務独占資格」ではないため、かなり曖昧であることは確かです。

現段階では、国家資格キャリアコンサルタントでも、国家検定 ●級キャリアコンサルティング技能士でも、キャリアの仕事をする上では問題ないといったところでしょうか…