vol.5 自主勉強会の落とし穴 パート3

vol.5 自主勉強会の落とし穴 パート3

前々回は、受験生が相談者(クライエント、CL)役をやると、
すでに解決している内容なので、フィードバックではなく、答え合わせになってしまう
という記事を書きました。

コチラの記事も合わせて読む
受験生が相談者(クライエント・CL)役をやるとどうなるか?過去のすでに解決している「悩んでいたこと」を事例として持ってくるために、答え合わせをしようとしてしまう。答え合わせはフィードバックとは違うことを認識したほうがいい。
terakoya.growthbrain.co.jp

そして、前回は、誰からフィードバックを受けるのか、というテーマで記事を書きました。

こんにちは、さすけ@CCtです。

キャリコン合格に対して最短の道を歩むためには、誰にフィードバックをしてもらうのかが重要な鍵です。
・友だち?親?親戚?
・一緒に養成講座で学んだ「受講生」仲間?
・ホルダー、有資格者?
・普段から業務として携わっている「プロ」?

私は絶対に「プロ」から学びたい!!!!

キャリアコンサルタント養成講座の位置づけとは?

この記事を読まれている方の大半は、キャリアコンサルタントになるために、「キャリアコンサルタント養成講座」を受講されている途中もしくは受講を修了されている方だと思います。

実際に受講されてみて、どんなご感想をお持ちでしょうか?
そもそも、どんな目的、どんな心持ちで受講されましたでしょうか?

おそらく多くの方は「予備校」のイメージで受講されていたのではないでしょうか?
つまり、国家資格キャリアコンサルタントの試験に合格するためのテクニックやノウハウを教えてくれる講座と思って受講されていたのではないでしょうか?

ところが、養成講座では試験のテクニックやノウハウは教えてくれません。

私のところにトレーニングに来られる方の約8割は、この件で憤慨しています(笑)
気持ちはよくわかりますが…

では、養成講座とはどういう位置づけなのでしょうか?
キャリアコンサルタント養成講座の位置づけは、
わかりやすく言うと、「小学校」のような位置づけ。
義務教育のようなものです。

受験に向けて、あなたは何をするでしょうか?

少し想像してください。

義務教育を終えたあなたが、さらに上の学校へ進学する場合、何をしますか?
あるいは義務教育を修了した子どもが、高校や大学へ行きたいと言ってきたら、あなたは子どもにどんなアドバイスをするでしょうか?

これまで通っていた学校の先生に受験勉強を見てくれるように頼みますか?
友だち同士で集まり、家で受験勉強をしますか?
あるいは近所のお兄さんやお姉さん、先輩に勉強を教えてもらうように頼みますか?

他にも色々な方法はあるでしょうが、私なら「塾」や「予備校」に行きます。
もちろん、子どもにも同じようにアドバイスします。

さらに言うのであれば、自分の目指している高校や大学に合わせて、自分の強みを伸ばし、課題を克服できるところ、自分(子ども)に合った勉強方法で、しっかりと継続的に勉強できる環境を提供してくれるところに行くようにします。

シングルゴルファーとプロのコーチ、誰に習うのか?

私の趣味の一つにゴルフがあります。
20代からはじめ、最初は上司に習って、とにかく打ちっぱなしに行っていました。
野球経験者であったために、止まっている球を打つことは訳ないと思っていましたが、右へ左へ…。

シングルゴルファーだった上司や知り合いに習って5年。
そこそこの腕前にはなりましたが、ゴルファーの一つの目標である「100」を切ることができません。

そこで私が取った行動は、スクールに通うことでした。
月5万円。毎週1回、1時間。スイングの録画を取り、コーチから手ほどきを受ける。
正直言うと、最初は「高いなぁ…」と思いました。
しかし、一ヶ月後の私は、「最初から通えばよかった」と後悔しました。

なぜなら、これまでシングルゴルファーから習っていたことをすべて直されてしまったからです。
ゴルフクラブの握り方から、姿勢、球の置く位置や高さ、などなど…。
コーチのフィードバックは、すべて私の身長や体型、スイングスピードなどを把握して、私に向けたものでした。

5年間スコア100が切れなかった私が、たった1ヶ月のレクチャーで100が切れたのです。
その時から20年以上経った今でも、どんなに大崩れしても、100前後で回ることができます。
なぜなら、そこで「ベース(型)」が出来上がっているからです。

キャリアコンサルティングも一緒です。
自己流でやっていると、必ずツケが回ってきます。

実際に、しっかりとトレーニングを受けて資格を取得された方は、何年経っても崩れることなく、ちゃんとキャリアコンサルティングを実施できています。

資格を取得することは大事です。
しかし、なんのために資格を取るのでしょうか?
いまは考えていなくとも、将来的にキャリアコンサルタントとして仕事をしたいと考えているのであれば、しっかりと基礎を身に着けておくべきです。